the First Sex Book 〜二人でトライする初体験完全ガイド〜 

これは「初体験カップルのための『初めてのセックス』」(有料コンテンツ)の内容見本です。
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目次





3 初体験を難しくする主な原因
3.1 不安と恐怖
3.2 体の条件
3.3 痛み
3.4 足が閉じる
3.5 力が入る
3.6 腰が逃げる

4 その他の原因
4.1 極端な痛がり
4.2 感じやすい
4.3 骨盤の形と角度

5 初体験の準備
5.1 コンドーム
5.2 ローション
5.3 ナプキン
5.4 マッサージオイル
5.5 タオル
5.6 ティッシュとゴミ箱
5.7 ランジェリー
5.8 ヘアの処理(女子)
5.9 ツメを切る(男子)
5.10 お部屋の準備
5.11 ベッドの準備

6 リラックス
6.1 トイレ
6.2 シャワー
6.3 お化粧
6.4 ハンドマッサージ

7 うつ伏せでの性器へのタッチ
7.1 マッサージ
7.2 女子がくすぐったがったら
7.3 脱力の練習
7.4 潤いの確認
7.5 指1本の膣への挿入

8.8 指2本の挿入
8.9 痛みの特性を理解する
8.10 呼吸法
8.11 脱力
8.12 挿入のタイミング
8.13 指2本の横揃え

9 ペニスへのタッチ
9.1 先の部分(亀頭)へのタッチ
9.2 サオの部分へのタッチ

10 はじめての挿入
10.1 コンドームの装着
10.2 挿入の準備
10.3 体位
10.4 ペニス先端部(亀頭)の挿入
10.5 痛みのコントロール
10.6 痛みへの配慮

11 ひと休み

12 2度目の挿入
12.1 挿入の準備
12.2 膣の奥までの挿入

13 最後まで挿入できたら
13.1 正常位へ
13.2 一つになった感覚を味わう
13.3 素敵な笑顔

14 ひと休み

15 3回目の挿入
15.1 セクシャルなタッチ
15.2 挿入とペニスの動き

16 初体験が終わったら
16.1 お互いを褒めてあげよう


18 よくいただくご質問
18.1 何回くらいしたら痛くなくなりますか?
18.2 終わってからも何か入っているような違和感があります
18.3 2回目も出血しますか?
18.4 イク感覚がわかりません
18.5 なかなか濡れません
18.6 どうしてもうまくいきません
18.7 初めてのセックスにはどのくらい時間がかかりますか
18.8 かなり太めの体型ですができますか?
18.9 体のコンプレックスでセックスに積極的になれません



Last Updated : 2009-3-6

Copyright © 2009 ☆Masa
All rights reserved.
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http://virginsupport.net/

the First Sex Book 〜二人でトライする初体験完全ガイド〜



はじめに

この電子ブック「the First Sex Book」は、これから初体験を迎えるカップルが二人で一緒に読むことを頭において書きました。愛し合う二人が初めてのセックスをお互いに協力しながら成功させるまで、その一つ一つのステップをできる限りていねいに説明したつもりです。

また、これは「卒業」を実際に体験していただくお手伝い「バージンサポート」で私☆Masa が足掛け4年にわたって、およそ100人のバージンさんと初体験をご一緒させていただく中で学んだこと、感じたことの集大成です。

大きな恐れや不安を持って初体験にのぞまれた方が、わずかな時間で性に対してすっかり自信を持った「大人の女性」に変化する様子は本当に感動的です。そのような女性の持っているエネルギーの「お裾分け」をいただけることが何よりの喜びです。

そして、そんな方々からいただいた感動へのお礼の意味を込めて、これから初体験を迎える全ての女性へ、そして初体験の喜びを一緒に分かち合う男性へ、二人で楽しむセックスの「初めの一歩」が大きな喜びとなることを心から願っています。

もちろん、ここに書かれていることを一つ残らず全てその通りにしなければいけない、ということはありません。比較的スムーズにいく場合、とりたてて何も参考にしなくてもうまくいくことでしょう。また、多少のつまずきはあっても、それを二人で工夫しながらクリアしていくのも素敵なことです。しかし、現実として、かなりの方が初体験で苦労され、何年にもわたってそのことで悩まれてきたお話をうかがうと、できるだけ細かく説明したテキストが必要だと感じます。そんな思いを込めてこの本を書きました。

初体験にのぞむ前に


大切なこと

この本を読んで二人で初体験の準備をするにあたって、一つ大切なことがあります。それは、ここに書かれていることを全てこの通りにしなければいけない、というものではない、ということです。

すでに何回も挑戦されて、「あと一歩」というところまで来ている方は、何かちょっとしたヒントをこの本から見つけて、あとは自力でうまくいくかもしれません。

反対に、全く初めてでとても全部は覚えきれないという方は、ざっと読んで「流れ」をつかんだら、あとはとにかくトライしてみて、うまくいったら「ラッキー」、いかなかったら、また次回までにどこがダメだったか勉強して挑戦、というのでも構いません。

もちろん、二人ともマニュアル大好き、それでうまくいくなら徹底的に手順通りで、という方はそれもいいかもしれません。

要は、一度でダメでもめげずに二人で頑張る、という気持ちを持っていれば必ずいつかはうまくいく、ということを信じてあきらめないことです。どうしても「ダメ」な時は「サポート」もありますし…(笑)

実際、サイトを二人で何回も読み返し、電話でもご相談をいただき、カレと一緒に頑張ったけれど、どうしても「あと一歩」がうまくいかず、カレ公認で(というか背中を押されて)彼女がサポートを受けられた、という例もありました。(無事サポート成功、カレともその後うまくいきました。)

話がちょっと横道にそれましたね。

この本で知ってもらいたいのは、初体験をスムースに、なるべく痛みも少なく経験するためには、こんなに時間と手間をかける必要がある、ということなのです。この流れを実際に残らず実践すると、短くて3時間、余裕を見ると4時間近くかかります。サポートの最初に「4時間くらいかかります」と言うと、皆さん驚きますが、実際に終わってみると、「そのくらいかけてもらって良かった」とおっしゃいます。

逆に4時間を越えてもうまくいかない場合は、無理せず、別のチャンスで「仕切り直し」した方がいいでしょう。スムーズに挿入までうまくいき、つい楽しくなってしまい、気がついたら終電もなく、というのはご自由ですが、うまくいかないまま長時間続けても二人とも疲れるだけです。

これから始まる二人でのセックスを含めた長いお付き合いですから、あせらず、あきらめず力を合わせて、そしてリラックスして頑張りましょう。

彼女への「一言」に気をつけて

当然のエチケットですが、男子は女子のカラダの特徴などでネガティブなことを言ってはいけません。初体験に限らずいつでも気をつけなければいけませんが、特に初めて裸を見られる時に女性は男性が想像する以上に、カラダの欠点などのコンプレックスを気にしています。

女性が感じているカラダのコンプレックスは、例えばこのような点です。

・胸が小さい(無い)
・太っている
・毛深い(全身・アンダーヘア)

これが「お悩み御三家」で、ほとんどの方はこのどれかを感じているといっても良いくらいです。これに比べると数は少ないですが、

・アンダーヘアが少ない
・アトピー体質
・色が黒い

なども時々聞きます。
これらに限りませんが、とにかく何かのコンプレックスを女性はカラダについて持っているものです。そして、初めて男子に裸の体を見られたときに、そのことについてネガティブに言われたら、次から体を見られるセックスに対してひどく消極的になってしまいます。

「毛深いなぁ、お前!」
「胸ねーなー、想像以上だな、おまえ!」
「ダイエットしろよ!」

全て一発アウトです。

ミスター豹変くん

以前つきあっていたカレシとそういう雰囲気になった時に、とても優しかったカレが突然ケモノに豹変して強引にされそうになり、怖くなって拒んでしまった。それ以来セックス自体が恐ろしくなり、新しいカレシができても、そろそろ…という感じになるといろいろ理由をつけて拒んでしまう。そんな方が時々いらっしゃいます。

特に男性が10台から20台前半くらいと若い場合、こんな「ミスター豹変くん」になってしまうことがあり勝ちです。セックスというものは元来動物としての行為なわけですから、ケモノに戻ってしまうのは無理もない事かもしれません。でも、大好きなカレが突然豹変して、強引に犯されそうになったら、女子としては大ショックです。

このような「豹変くん」体験は、かなり後を引くようで、高校生くらいの時の体験が原因で数年以上も男性を避けて来たという方もいらっしゃいます。

若くて健康な男子なら、初めて自分に全てを許してくれる女性を前にして気持ちがはやってしまうのも、しかたのないことです。でも、ここはあせらず、「豹変くん」になってしまわないように少しアタマを冷静にしてコトに臨みましょう。

体のコンプレックス

反対に女子へひとこと

「男子は皆胸が大きい女子が好き」というのは誤解です。確かにグラビアやAVに登場する女優は皆胸が大きめですが、それはメディアではビジュアル(目に見えるモノ)しかアピールする手段がないからです。

生身の女性の場合、大きさだけがアピールの手段ではありませんし、胸が大きいか小さいかは服を着ていてもわかります。それがわかった上でカレはあなたと「一つになりたい」と思っているのですから、気にし過ぎはかえって不自然です。実際「巨乳好み」と「微乳好み」はほとんど同率でいると思います(個人的に「微乳」派なもので…)。

「毛」に関しては、「ヘアの処理」にも書きますが、脱毛などの処理が可能ですし、それほど男子は気にしません。男子がツルツル好みだったら、初体験の後で「それなり」に処理すればいいことです。

「太っている」という悩みはほとんどの女性が持っています。もちろん、健康に影響があるほどの肥満ならきちんと正しいダイエットをして健康体を取り戻す必要がありますが、「ちょいポチャ」くらいならこれもまた男子の好みはひとそれぞれですから、「そのくらいが良し」というヒトも多いことと思います。

あまり大きな声では語られませんが、少し太っているくらいの方が挿入していて男子が気持ちがいいことも多いのです。人間は単純化すると「管(クダ)」ですから、太り気味の場合、外側に向ってだけではなくクダの内側に向っても太っているわけです。そのメリットとして、挿入時にの内側がペニスにまとわりつくような感触になって、気持ち良い(場合も少なくない)わけです。

少々余談になってしまいましたが、カラダのことについては男子は「ネガティブに言わない」、女子は「気にしない」のが吉です。

痛みについて

初めてペニスを挿入する時の痛さは人によって、またパートナーの経験と技術によって大きく異なります。

女性の側の要素についていえば、もちろん処女膜)の狭さも大きな要素ですが、むしろ一番大きいのは、ご自身のカラダ(性器)にどのくらいなじみがあるか、ということです。
見たことも触れたこともない、という方はどうしても挿入の時に不安や恐怖が大きいので、そのことで痛み自体にも敏感になりますし、また体に力が入って余計に痛さを増す傾向があります。

後の方で詳しく書いてありますが、初体験の痛さはコントロールができます。

この本に書いた方法で十分に時間をかけて正しくステップを踏んで、ていねいにした場合、おおざっぱにいうと、

・ほとんど痛くなかった
・少し痛かったが思ったほどではなかった
・やっぱりかなり痛かった

がほぼ同じくらいずつです。
私☆Masa のサポートでは痛みで泣いてしまったという方はこれまで一人もいらっしゃいませんでした。涙ぐまれる方は少なくありませんが理由をうかがうと、痛みではなく「達成感、不安から開放されて、嬉しくて」などを挙げられます。

相当痛いだろうな、と思うケースでも多くの方はとても「頑張りやさん」です。たいていこちらの方が弱気で「もうたくさん頑張ったから今日はこのくらいにして、あとはまた次回にしておく?」と聞くとほとんどの方は「最後まで頑張る!」とおっしゃいます。

カラダの特性や痛みの感じ方で、痛みの強い方の場合、それはある程度「しかたのない」ことです。しかし、それよりも心理的に大きいのは男子の「思いやり」「理解」「痛みへの配慮と、痛みを軽くするための協力」です。

痛みを強く感じやすいポイントでは男子は女子の手を握り、痛みがこらえきれなくなったら手を強く握ってもらうようにします。そして、無理をせず、しかし後退せず、リラックス法と呼吸法を繰り返して痛みのコントロールを正しくすると、2〜3分でかなり痛みはやわらいできます。

そこからさらに進める時には「痛くしてごめんね」と男子が声をかけながら、少しずつ進むようにすると良いでしょう。このような「思いやりと理解」があれば、実際の痛みが相当強い場合でも女子の「心の痛み」は少なくすることができるはずです。

出血について

初体験の時の痛みが人によって大きく違うのと同じように、出血も「全く無い」から「かなり多く出血」まで、相当「幅」があります。☆Masa のサポートで時間をかけてていねいに挿入した場合では、

「ちょっと見たところでは出血はないけれど、ティッシュで性器をぬぐうと粘液にうっすらピンクの血が混ざる」

というのが典型的なケースです。

やはり痛みを全く伴わなわず、ペニスが「スルッ」と入るような感じの場合出血も無く、逆に指1本の挿入もきつくて痛いような場合はかなりの出血があるケースが多い、という印象です。処女膜が狭い場合、指を2本入れた段階でも出血します。

男子も女子も、出血は「あってもなくても驚かない」という心構えでいれば大丈夫でしょう。多い場合に備えて、ベッドに大きめのバスタオルを2枚重ねで敷き、念のためナプキンかおりものシートを用意しておくと安心です。今まで一番出血が多かった人の場合、終わった後にタオルに直径3センチくらいの血液が付いていた、というくらいです。女性器の構造上、処女膜が傷ついて出血しても血液は比較的その周囲にとどまり、実際に外にしたたり落ちるのは想像よりも少量です。

2回目以降のセックスで出血する場合もありますし、挿入のタイミングや体のコンディションによっては、初回で出血せず、2回目で出血ということもあります。何回しても出血して、量も減らないという場合以外、神経質になる必要はありませんが、心配な場合は婦人科を受診されるのが良いでしょう。婦人科を受診する場合には、性交回数が少ないことを正直に伝えた方が良いです。つい見栄を張って「性交経験アリ」と問診表に書いたらガッツリ「大人用」のクスコを挿入されて、それで出血しちゃった、という方がいらっしゃいました。

妊娠と病気の予防

初体験はナマの方が痛くない」などの「俗説」もありますが、お二人が赤ちゃんを望んでいるのでない限り、挿入する時は最初から最後までコンドームの装着を徹底してください。「コンドームの避妊効果は100%ではない」と言われますが、その原因は次の3つです。

・挿入の最初からきちんと着けていなかった
・途中で外れてしまった
・途中で破れてしまった

まず、「射精する時だけ着ける」というのはダメです。精液は射精以前にも少量ずつ放出されており、挿入した場合常に妊娠の可能性があります。また、「二人ともセックスは初めて」でも、性交渉以外で感染する性器の疾患に知らずにかかっていて、それが性交で感染する可能性もあります。挿入する時には、そのたびごとに新しいコンドームを正しく完全に装着することを徹底してください。

同様の理由で「射精の時は外にする」というのもダメ。そもそも男子も初めての場合、射精タイミングを自分でコントロールするのは無理です。

「途中で外れてしまう」主な原因は、装着が完全でない、サイズが合っていない、などです。コンドームというのはとにかく使いづらいものです。まず表裏がわかりづらく、クルクルとペニスの根元まできちんと着けるのが、また一苦労です。きちんと根元まで装着しないままで挿入すると、コンドームの中に完全に入ってしまい、ペニスを抜く時にコンドームが外れて内に残ってしまいます。このような不完全な装着は特にサイズが合わない場合(大きすぎる場合も、小さすぎる場合も)起き易いのです。

「破れてしまう」は、挿入前に誤って爪や歯(!)などでキズを付けてしまった場合と、分泌液で潤った以外の場所に強くこすってしまった場合に比較的簡単に起こります。この点から、挿入の直前に装着して、着けたら以外の場所でこすらないようにして挿入するのが安全です。

初体験の時には、ラブホテルなどに置いてあるコンドームではなく、自分で買って、事前に装着練習も兼ねてサイズが合うことを確認したものを使うようにします。男子の経験が少ないうちは、コンドームが薄過ぎると射精が早い「早漏」気味になる場合も多いので、装着した時のフィット感も確かめておくと良いでしょう。また、この本で書いてあるステップを忠実に実行すると3回挿入を行うことになります。従って挿入のたびに新しいコンドームを装着すると最低3個は必要になります。ラブホテルに置いてあるのは大抵「2個」ですから足りません。

1ダース(12個)入りのものを1箱購入し、半分を使ってあらかじめ装着練習を十分にして、残りの半分を初体験の時に持ってゆく、というくらいでちょうどいいでしょう。

男子の経験について

初体験では、男子の側もセックスの経験が全く無い「初めて」の場合と、男子は経験があるという場合があります。二人とも初めてだと、まず1回でスムーズに最後までいくということは無いと思っていた方が無難です。二人で、あーでもない、こーでもないと試行錯誤しながら、何回も挿入にトライして、やっと… というくらいに思っていれば間違いありません。この本はそんな、「初めて同士」の二人でも、できるだけ初回で挿入までできることを目指して書かれていますが、1回でうまくいかなくてもめげずに「まぁそんなもんだ」と思って、何度でもトライしてみてください。

男性が性経験がある場合には、女性の性器の構造や、セクシャルなタッチの方法について説明したところは余分に感じられるでしょう。そういう所は、本当に初めての男子に向けて書いたものなので、適当に読み飛ばしてください。

これまでにお手伝いさせていただいた女性の中には、経験豊富な複数の男性とトライしてみたけれど、どうしてもうまくいかない、という方が何人もいらっしゃいました。このような比較的「難易度」が高い方の場合、男性側の経験が豊富でもなかなかうまくいかないことが少なくないようです。そのような場合にも、この本は参考になると思います。うまくいかない所をピックアップして、何か参考になることがこの本にあったら、是非トライしてみてください。

仰向けでのタッチ


初体験の愛撫で気をつけること

初めてのセックスの時に、男子も経験が浅いとどうしても愛撫が強めで激しくなり勝ちですが、これは三つの点で気をつける必要があります。

まず、強すぎる愛撫は決して気持ち良くない場合が多いということ。特に初体験の時には不安を解消し、女性の体が挿入を受け入れられるようになれば十分なので、軽めの愛撫にとどめておいた方が無難です。

次に、快感を強く感じ過ぎてしまうと、場合によってはが締まり、さらにの前側の内壁が内側に向ってぷっくりと膨らんだような状態で入り口を狭くし、挿入がかえって難しくなります。これは後のち、セックスを楽しめるようになった段階では男女ともに快感を増す「良い」反応なのですが、初めての時に限っては、スムーズな挿入のためにかえって障害となります。

また、刺激によって呼吸が荒くなり、それが痛さや不安によってさらに強められると、息を吸い過ぎてしまう「過呼吸」状態になることがあります。過呼吸になると、手や足がしびれるような感覚があり不快ですし、極端な場合失神したりして危険です。

このようなことがありますので、最初はあまり快感を追及せず、愛撫はほどほどにしておくように心がけましょう。

セクシャルなタッチ

先ほど、うつ伏せの体勢で全身のオイルマッサージをしましたが、今度は仰向けでマッサージをします。体を上に向けたら前と同じようにガウンやタオルを体の上にかけておきしょう。うつ伏せの時と同様、オイルを手にとって暖め、足から太ももへと伸ばします。今度は内股や足の付け根のくびれの部分にもたっぷりと伸ばし、性器周辺にもていねいに伸ばしていきます。性器自体は自然な潤いで濡れていれば、それで十分です。また不足している時にはオイルではなくローションを指やペニスの挿入時に補います。

全体的にマッサージするというよりも、軽くオイルを伸ばす感触で触れてゆくようにします。特に腹部は力を入れてマッサージしてはいけません。セクシュアルな感覚を二人で楽しめるようなら、タッチに強弱をつけて、一番気持ちいい触れ方を探すような感じで手を軽く動かすと良いでしょう。

内股から性器へ向って愛撫するようにタッチしていき、時々軽く性器周辺に触れるようにしてみます。

下半身にオイルがいきわたったら、タオルなどを下半身側に移して、オイルを上半身に伸ばします。下から上に手を動かして最後に胸のところで手を止めたら乳房の周りで円を描くように軽く触れます。このようにオイルマッサージを順番にしてゆくと、胸を露出してもそれほど強くは恥ずかしさを感じない方が多いようです。

性器へのタッチ

先ほどのうつ伏せでの性器へのタッチは、潤いを確かめ、膣口の状態をチェックするためのものでしたが、いよいよ今度は指入れから挿入へ向けての最初のステップです。恥ずかしさを強く感じないように、いったんタオルやガウンを上半身側から腰くらいまでかけておきます。女性の膝を立てて開き、男性は女性の両足の間に膝を付いてしゃみこんだ体勢になります。

この状態で性器の中心に指を沿わせて、小陰唇を両側に広げるようにします。小陰唇の大きさは人によって違いがとても大きく、ほとんど痕跡程度の方から、鶏のトサカ状に長く両側が合わさったようになっている方までいらっしゃいます。幅が広いと足を開いても、両側がっぴたっと合わさった状態のことが多いので、指やペニスを挿入する時には、閉じている小陰唇を左右に開くようにする必要があります。

両方の小陰唇が上側で合わさった部分がクリトリス(陰核)です。ほとんどの場合、クリトリスには包皮がかぶりその大部分が隠れています。そのままの状態で包皮の上から軽く触れるとコリコリとした感触があります。クリトリスの根の部分(ペニスのサオに相当する部分)は性的に刺激を受けると充血して、この部分もコリッとした感じに硬くなります。クリトリスとその根の部分の大きさは個人差が大きく、包皮を少しずらして露出させた状態の大きさがアズキ大から人差し指の先くらいです。露出したクリトリスは大変敏感なので、最初は指で直接触れずに包皮の上から軽く刺激するか、唇をふれてキスしたり、舌で軽く転がすくらいにしておきます。舌で触れる場合は露出したクリトリスに直接触れても大丈夫でしょう。

クリトリス以外で多くの人が感じやすい場所は、小陰唇の外側の部分です。ここは処女の場合恥垢がたまり易いところですが、刺激ポイントでもあります。指で軽く小陰唇をなぞるように触れたり、舌で触れたりしてみてください。

膣口の位置

ここまでの段階で性器の潤いが十分あり、うつ伏せで指入れもスムーズにできていたら、仰向けで膣口の位置を見つけるのは難しくないでしょう。しかし、仰向けで初めて指を入れることになる場合のことも想定して、あらためて膣口の位置を探す方法を書いておきます。

女性があまり抵抗なく足を大きく開けるようなら、性器の様子を目で見て確認します。しかし羞恥心や緊張が強かったり、足に力が入ってしまいなかなか開けないと手探りで膣口の場所を探すことになりますので、慣れないと注意が必要です。さらに小陰唇が大きかったり、陰毛が性器周辺まで密生していたりする場合にも「手探り」になるかもしれません。

前の節で書いた方法で小陰唇を左右に広げたら、指を性器の中心に沿わせて、クリトリスの部分から下に向って滑らせます。仰向けの体勢では、これは体の前側から後ろに向う形になります。性器中心部のパーツは、前からクリトリス、前庭、尿道口、膣口が順に位置しています。前庭はクリトリスと尿道口の間の部分の名称で、特に目立つものはありません。性器のほぼ真ん中は尿道口あたりになります。の開口はこれよりも下(後ろ)側になりますので、全く経験が無い男子にはかなり下側に感じられるでしょう。処女の場合、軽く力を入れて押すと指先が少し入ったあたりでやや締め付けられるような抵抗感がある場合がありますが、これが処女膜です。人によって指1本では抵抗を感じないこともあり、逆にとても痛がる女性もあります。痛みが強いときには無理して深く入れないようにします。

性器の「真ん中」めがけて指やペニスを挿入しようとすると、尿道口周辺をグイグイ押すことになってしまい、女性にとって苦痛ですので、気をつけてください。目で実際に見ながらなら間違いありませんが手探り状態で指を動かしていく時にうっかり膣口を通りすぎてしまうと、肛門に指を入れてしまいそうになりますので注意してください。

潤いの確認

ここでもう一度潤いの状態を確認します。膣口から粘液が性器の内側にあふれ出ているようなら、十分に濡れています。そうでないようなら、指を入れたりペニスを挿入する時に痛みを伴いますので、ローションを使うようにしましょう。ローションは指やペニスの側に適量を塗り、先端部分をおおうように軽く伸ばしておきます。少しずつ分泌される自然の粘液と異なり、ローションは乾きやすく適宜補充する必要がありますので、手が届くところに置いておきましょう。

指1本の挿入

人差し指か中指を、指の腹側を上にして軽く曲げ、あまり力を入れないように少しずつ膣口に入れていきます。この時爪での内壁をひっかかないように気をつけてください。第2関節くらいまでは比較的スッと入る方が多いでしょう。第2関節が処女膜を越える時に少し痛みを感じるかもしれません。処女膜の狭さや痛みの感じ方は個人差が大きいので、全く抵抗なく痛みも感じない方から、指の先端を触れただけで大騒ぎになってしまう方までいらっしゃいますが、たいていの場合には指1本は問題なく挿入できます。

男性の指が長かったり、女性のが比較的短いと指が完全に根元まで入る前に子宮にとどいてしまいます。「指入れ」はペニスの挿入に先立って少しずつモノがに入ってくる感覚に慣れ、下半身に力が入らないようにする練習ですから、第2関節が処女膜を超えるくらいまで入れば十分です。

もし、この段階で痛みを強く感じるようなら、無理をせず我慢できるところまでで一旦とめて(しかしすぐに指を抜かずに)、2〜3分そのままにして、この後の「指2本の挿入」以降に書いてある「痛みの特性を理解する」「挿入のタイミング」「呼吸法」「脱力」を参考に、痛みが和らぐのを待って少しずつ奥まで入れるようにします。痛みが強かった時は、指入れがうまくいった段階で一休みして、男子は「よく頑張ったね」と優しく声をかけてあげてください。

指を入れた時に処女膜がはっきりと感じられるかどうかは女性によって相当異なります。1本でも強く締め付けられるように狭い方から、2本入れてもほとんど処女膜の存在を感じない方までいらっしゃいますので、その存在がわからなくても気にする必要はありません。

不安にならないように

指入れからペニスの挿入の段階で女性が不安に感じるのは、突然しかも強引に挿入されたり、急に痛みが強くなったり、ということに対してでしょう。男子はそのことを意識して、あせらずに落ち着いて少しずつ進めるようにします。ここに書いてある方法では、痛みのポイントは、指2本の挿入(特に「横揃え」)、ペニスの先端(亀頭)の挿入、ペニスを奥まで進める時、の3箇所です。これらのポイントで無理をせず、リラックス脱力を意識して少しずつ痛みに慣れるようにすると不安を和らげることができます。

女子は男子の手を握らせてもらい、痛みが強くて我慢できなくなったら、握った手に強く力を入れて知らせるようにします。この時、手首を強く締め付けたり、爪を立てたりすると男子が少々かわいそうですので、親指の付け根のあたりを親指と人差し指で挟んで力を入れるようにしましょう。

初体験がうまくいかなかったら

挿入がうまくできなかったり、ペニスの先しか入らなかったりして初体験がうまくいかなくても決してめげないでください。この本を良く読んでうまくいかなかったポイントについてもう一度復習して何度でもトライしてみてください。挿入がうまくいかなくてあきらめてしまうと、男子も女子もけっこうトラウマになって後に引きずります。女子は「一生できないんじゃないか」という思いにかられてセックスはもちろん男性とのお付き合い自体を避けるようになってしまう場合さえあります。また男子にとっても、うまくいかないまま疎遠になってしまって… というのはおおいに自信を喪失させます。やがて必ずうまく挿入できるようになって、素晴らしいセックスを二人で楽しめるようになります。その時まで、肌の暖かさを感じあったり、相手の優しさに感謝したりしながら、ぜひぜひ少しずつ少しずつ頑張ってみてください。

指2本が入らない

指1本は入るけど、2本は痛くて入れられない、というケースはかなり多いかもしれません。まず「仰向けでのタッチ」の「痛みの特性を理解する」「呼吸法」「脱力」をもう一度読んで、確実に脱力できてから深く息を吐いて下半身の力を抜いてが少し緩むように感じられるタイミングをねらって指先から挿入を少しずつ深めます。ローションをたっぷり指に塗っておくと挿入しやすいでしょう。

ここは最初の痛みのポイントなので、痛みを強く感じている女子を前にすると男子は「無理かも…」と思ってしまうかもしれません。もちろん無理をしてはいけませんが、またここが頑張り所でもあります。あまり時間をかけているとかえって恐怖心が強くなることもあるので、ある程度トライして難しいな、という時はしばらく間をおいてから、次はやや早めのペースで一気に指2本を第二関節の部分まで入れてしまうことが必要な場合もあります。ただし、ここで痛みをとても強く感じることもあるので、そんな時は心から女子をいたわってあげましょう。

どうしても力が抜けない

これが「挿入がうまくできない」という場合の原因として一番多いのですが、また解決も一番難しいものです。男子が積極的に力を抜くように声をかけて「足の力を抜く」「腹筋の力を抜く」「ゆっくりと深く息を吐く」を繰り返しながら少しずつ力が抜けるように練習します。どうしてもうまく力が抜けない時には、セックスの前などに着衣のままでこのリラックスを練習するのも良いかもしれません。

女性経験が豊富な男性と何人もトライしたのに、一度も挿入がうまくいかなかった、という方の場合もたいていこの「力が入ってしまう」ことが大きな原因です。また、結婚されていたのに一度もセックスができなかったという「未完成婚」の方のケースでもやはり同様でした。

まず呼吸法からマスターして、足や腹筋の脱力ができるようになるまで少しずつ練習を続けて、指2本からペニスの挿入へと進んでみてください。

ペニスの先しか入らない

どうしてもペニスの先までしか入らない、という方がかなりたくさんいらっしゃいます。その原因は多くの場合女子の下半身に力が入ってしまっていることです。特に足が閉じる方向に力が入っていると男性が挿入を深くすることができないか、全く挿入できません。また、足や腹筋に力が入るも締まって、さらに挿入を難しくし、無理に挿入しようとするとが締まっていることがさらに痛みを増します。

このような時は、「仰向けでのタッチ」の「痛みの特性を理解する」「呼吸法」「脱力」をもう一度よく読んで、確実に脱力できてから挿入をするようにします。また、指2本の挿入をしていない場合は、まず指2本が入るように練習して、それからペニスの挿入に移るようにしてみましょう。

女子の体がずり上がってしまう

痛さや不安のために下半身に力が入り、挿入しようとすると女子が頭の方にだんだんずり上がってしまう「処女ずり上がり」が良く見られます。できるだけリラックスした状態で挿入できるように脱力や正しい呼吸法をすることでもある程度防げます。特にペニスの挿入で亀頭が処女膜を越えたところから奥まで挿入する段階でどうしても女子が上に動いてしまうときは、男性が女性の肩越しに首に腕を回して、ずり上がらないようにして挿入を深くするのも効果があります。

ただし、あくまでもラックス法を繰り返し、痛みを軽くすることで女性の下半身に力が入ってしまわないようにして「ずり上がり」を防ぐのが先決です。強引に女子を押さえ込んで痛がるのを無視して挿入する、ということのないようにしてください。

おわりに


初体験の素晴らしさ

初体験は女性の人生に文字通り一回きりの、まさに「ビッグイベント」です。緊張と不安の後で挿入もうまくいき大好きなカレと一つにつながった感覚を体で感じている時間は本当に幸福なときです。サポートで初体験のお手伝いをさせていただく時でさえ、無事挿入ができてホッとされた時に女性が見せる「平和な笑顔」はほんとうに素晴らしいものです。初めてのセックスがただただ痛いだけの経験としてしか思い出せない、というのは悲しいことです。いつまでもいつまでも幸せな瞬間として記憶されるように、二人で力を合わせて頑張ってください。かげながら心から応援させていただきます。

ひとこと


生理の変調

統計をとって調べたわけではありませんが、初体験の後で生理が狂うことが時々あるようです。予定よりも早かったり、逆に遅かったり、生理の予定時期ではないのに少量の出血があったり、とその内容は様々です。特にこれまで性的な刺激をほとんど受けたことが無かったりすると、ホルモンバランスが狂うのかもしれません。タイミングによっては妊娠が心配になるかもしれませんが、コンドームを最初から最後まで正しく装着して、途中で外れた、ということもなければ妊娠の心配はまずありません。どうしても心配な時は、生理開始予定日から10日ほど経過してから、市販の妊娠診断薬でチェックしてみてください。

性感について

初めてのセックスでは、不安や緊張、痛みのためもあって強い性的な快感を得ることは難しいかもしれません。まして、オーガズムまで達することができることはほとんどありません。しかし、初体験も終わり、二人で余裕を持ってセックスのペースをコントロールできるようになると、少しずつ気持ち良さも生まれてきます。

二人でセックスの性感を高めていくための工夫もいろいろありますが、それを詳しく書くのはまた別の機会にゆずりたいと思います。

是非レポートをお願いします

最後までお読みいただき、ありがとうございます。この the First Sex Book はお二人の初体験のお役に立ちましたでしょうか? 最初に書いたようにこの本は初体験を控えた二人、特に男子もこれまでに女性経験があまり無い、というカップルを想定しています。初体験でつまずき勝ちなポイントをできるだけ詳しく懇切丁寧に説明したつもりです。これを読んでできるだけ痛みも少なく、上手に初体験の挿入が最後までできて、「一つになること」の喜びを二人でしみじみと味わえていただけましたでしょうか?

うまくいっても、いかなくても是非この本を読んだご感想、ご意見をお寄せください。特にどこが参考になったか、反対に良くなかったか等なんでも結構です。心からお待ちしています。

初体験を控えた愛し合うカップルさんのおちからになれますように…

☆Masa

Last Updated : 2011-10-29

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